宮地楽器

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INTERVIEW CROSS TALK クロストーク 03 音楽とともに生きるお客様の人生を支えたい

店舗営業部 小金井店ショールーム T.Y

1996年入社。教室担当者としての経験後、自分が感動したものをお客様にも届けていきたい、をモットーに小金井店での業務に従事。現在は店長としてお客様と長く連れ添える店頭づくりを目指す。

店舗営業部 小金井店ショールーム A.N

2023年ミュージックメイト入社。幼少期からピアノとヴァイオリンに親しみ、現在は小金井店の二刀流社員として活躍。自身でピアノ生徒への指導経験もあり、プレイヤー、講師としての視点からの業務提案も。

小金井店ショールームの仕事

宮地楽器小金井店はJR中央線、武蔵小金井駅北口より徒歩3分にある楽器専門店です。ヤマハピアノやヨーロッパ輸入ピアノをはじめ各種鍵盤楽器のほか、弦楽器や管楽器、木製リコーダーやアイリッシュハープなど展示販売し、地域のクラシック音楽の最前線として営業しています。

※所属部署は取材当時のものです。

CHAPTER 1 「メイト」という働き方

Nさんが宮地楽器で働きながら音楽活動を並行する「ミュージックメイト」(以下メイト)として入社して、小金井店ショールーム(以下小金井店)で週5日働いて、週1回は自宅でお子さんたちにピアノを教える生活を始めて2年になるよね。最初はダブルワークの予定はまったくなかった?

はい。私は音大に入学時から就職希望でした。就活で宮地楽器に応募しましたが、正社員での選考は厳しく、あとから「メイト」の選択肢を与えていただいたんです。多くの音大生は就活時、就職か音楽活動かという、ゼロか100かの選択を迫られます。ゼロの方を考えていた私に、新たな「50」という選択肢が舞い降りてきて、チャンスがあるなら受けてみようと思いました。メイトを選ばなければ教える仕事をすることもなく、こんなふうに二刀流の生活になるとはまったく思っていませんでした。

最初、販売は苦手、とも言っていたよね。そういう方、小金井店の新人スタッフには意外と多いのだけど。

そうなんですか! 小さい頃から勉強してきたピアノとヴァイオリンの演奏を直接活かせる販売はやりたいけれど接客に自信がなかったし、音楽教室担当にも魅力を感じていました。新人研修のとき小金井店で先輩に言われて、ドキドキしながらもヴァイオリンを弾いたときに、やっぱり販売がやりたいと思ったんです。
小金井店で働き始めて商談中に、希望の楽器と巡り合えて喜ばれるお客様の姿を見て幸せな気持ちになり、こちらが元気をもらえる瞬間があります。思ってもみなかったことに挑戦したことで、新しい自分が見えたように思います。

僕も、お客様が「やっぱり宮地楽器で買ってよかった」と喜んでくださるのが、今も昔も一番うれしい。最初は先輩のまねから始まって、2、3年経つと自分流の接客ができてくる。オンオフを切り替えて接客に臨むタイプもいれば、自然体で臨むタイプも。Nさんはどちらかというと後者だよね。それぞれ自分の接客パターンがあって、それでいいと僕は思っている。

Y店長は、いつも仕事に邁進していてエネルギー量がものすごいし、お客様からの信頼も厚い。キャリア30年と伺っても私には遠い存在に思えます。

僕は四六時中音楽のことを考えていて、いい意味で公私混同の働き方をしている。自分がいいと思ったものを人にすすめたくなってしまうんだ。二刀流でどっぷり音楽に関わった生き方をしているNさんとは、親和性を感じていますよ。
実は僕も就職の時期は厳しくて、宮地楽器はようやく入れた会社。小さい頃からヴァイオリンを習っていたわけではなく、高校でマンドリン部に入るまでは楽譜も読めなかった。宮地楽器も当時ヴァイオリンは小金井ANNEX(小金井店近くにある音楽教室)に数台置いていただけ。小金井センターに勤務しながら、階下の小金井店の販売スタッフはいつもカッコよくて、自分には遠い存在だった。

そうなんですか。今では信じがたいお話です。

入社して間もなく先輩が、5万円と10万円のヴァイオリンの違いをお客様に突っ込まれているところを通りかかったんだ。先輩に呼び止められてお客さんの前で汗をかきかき弾いたら、10万円のヴァイオリンの音のきれいさがお客様に伝わり、買ってくださった。その出来事がどうにも頭から離れなくて、1年後くらいに、「せっかく入りたくて入った楽器店なのだから、自分の気持ちにフタをしていなくていいんじゃないか」って思うようになった。

それで販売をやるようになったんですね。

石の上にも3年、きっちり教室の仕事を頑張ってから「どうしても小金井店でヴァイオリンを売りたい」と経営陣に直談判したんだ。認めてもらえて、ヴァイオリンを正式に小金井店に展示し始めることができた。あの出来事があったからここまで仕事が続いていると思う。宮地楽器は、誰かが何かをやりたいと言い出したときに頭ごなしに否定したりはしない。そのあたりが柔軟だと思う。

CHAPTER 2 接客で問われるのは人間性

小金井店は扱う楽器の種類も多く、セールやイベントの企画、ピアノ指導者の会の運営業務と仕事は幅広いです。皆さん当たり前のようにやっていて非常にマルチ。私も少しずつ一人前になるべく努力していますが、特に接客は奥深いですね。言葉かけによってお客様の反応、購買意思が違ってきます。たとえフィーリングが違っても、気持ちを読み取って合わせていくことで方向性が変わることも。商品の知識はもちろん、人間性を磨かなければと思っています。

宮地楽器の中でも楽器が欲しい方に対応する小金井店は、最前線の場所。だからこそ一番、音楽に関わった生き方を求められるのだと思う。少子化がどんどん進んで、入門者用のピアノを家族で選ぶシーンそのものが少なくなり、高額帯の海外ピアノの商談が増えたのはピアノ以外の楽器でも同じ。しかもインターネットの普及で、お客様は事前に詳しい商品情報を得ることができる。それでもお客様ができないことは何かといえば、楽器の「目利き」と「修理」。初めて音楽にチャレンジする人にも専門性のある人にもしっかり向き合うには、それぞれのお客様に精神的に向き合えるかどうかが問われると思っています。

そうですね。ピアノ指導者友の会(MTC)の運営は小金井店の大事な仕事の1つですが、私は指導者の立場でもあるので、先生たちが何を求めているのかを想像しながらやっていかなければ。MTCは、悩み相談やレッスンサポート、複数の先生の発表会を合同で行う「ジョイント発表会」を遂行したりして、社会貢献にもなる意義のある仕事だと思っています。

教室経営も少子化で厳しくなっているよね。宮地楽器を使っていただくように働きかけるだけでなく、ピアノで生きる先生たちの人生に寄り添って運営を考えたいですね。

CHAPTER 3 「モノ」から「コト」ビジネスへ

宮地楽器は弦楽器の生徒さんのアンサンブルが盛んで、Y店長は「ヴァイオリンの故郷・クレモナを訪ねる演奏ツアー」を行っています。お店で楽器を買う、教室でレッスンを受けるだけにとどまらないビジネスの形ですね。

ヴァイオリンの聖地といわれているイタリア・クレモナに工房を持つ、菊田浩さんのヴァイオリンに惚れ込んで小金井店で扱うようになり、クレモナの日本人製作家たちの作品を多くのお客様のお手元に届けられるようになりました。これも、自分がよいと思ったものをおすすめしたい一心から。買い付けで何度もクレモナに足を運ぶうちに、「自分のヴァイオリンを作った人を前にしてコンサートをやる、という贅沢を味わっていただきたい」という思いから始まったクレモナツアーは恒例になった。でも最近、僕たちの仕事は感動を届けることがゴールではない気がしているんだ。

ゴールは感動の先にある?

「祖母が大事にしていたスタインウェイピアノを査定してください」とか、「亡き夫があなたの名前を言っていた。夫のヴァイオリンをどなたかに譲れたらと思っている」というお声掛けが増えていて、ゴールは、音楽とともに生きた人生を後継するのを見届けることなのではないかなと。若いNさんにはまだイメージしづらいかもしれないけれど、お客様とのおつきあいが長くなると、それぞれの人生のストーリーに立ち合うシーンがあり、たくさんのことを学べるんです。

Y店長に限らず、小金井店に長く勤めている先輩たちがお客様と喜怒哀楽を分かち合う姿を間近で見ていて、私もそうなれたらと思っています。ご縁のあったお客様とのこれからがどうなっていくのか楽しみしながら、お付き合いしていきたいです。

CHAPTER 4 仕事を創造する

Nさんも2年目から、セールの企画にも挑戦してくれていますよね。

昨年のクリスマスフェアはコンサートの企画、プログラムやちらしづくり、ポスティング依頼、集客、当日の準備など初めて一からすべてやりました。細かな段取りが思った以上に大変でしたけど、ポスティングされたちらしを見て来てくださる方が結構いて、成果を実感できました。コンサートの司会など人前に立って仕切る力もつけたいし、小金井店のファンを増やして楽器購入のきっかけになるような取り組み方をしていければと思っています。

音に、楽器に触れて、体験してみていただく機会を大事にしたいですね。昨年初めて企画した、ヤマハピアノ製造拠点の掛川工場に行くバスツアーも、あれほどお客様が喜んでくれるとは。

まさか楽器店に就職してバスのツアーをやるなんて(笑)。夏休みの自由研究のテーマになったと好評でした。自分がふだん触れている楽器の成り立ちを学ぶと目線が変わるんですね。子どもたちの熱心さを見て、私も原点回帰できました。

宮地楽器は今、「モノからコト」へ価値観をシフトしているけど、コトビジネスの原点は、楽しかったという気持ちだと思う。クレモナツアーはいつもチェロの弾き手が不足気味で、それなら僕がと、クレモナ産のチェロを買ってしまいました。今チェロを弾くのがとても楽しい。人にすすめるからには、自分が幸せでないといけないからね。

成果と楽しみを両立するのは難しいところですが、ずっと音楽を続けてきた経験が、仕事を通して違った景色に見えたりするし、今月数字目標があるというのも、だからこそ生まれるアイデアもある。前向きにとらえていきたいです。

僕は、今度はリコーダー愛好家のツアーをやりたいって思っているんだ。リコーダーの生徒さんが小金井店で楽器を買えるようにと20年前に扱い始めたリコーダーが、これほどまでにヒットするとは! もう50回以上リコーダーアンサンブルのイベントを担当してくれているM先生が旗を振っている姿がもうイメージできてます。宮地楽器にしかできないことをこれからも一緒に考えていきましょう。

MESSAGE 応募学生へメッセージ

学生時代の活動は社会人の予行演習。どんなことでも無駄にならないので、学生のあいだにやれることは全部やってください。
「どうすればこのセールを成功させて、商品が売れると思う?」と尋ねられたら、あなたなら何と答えますか? 僕は、前例がないとか、売れないと思うからという理由でチャレンジを止めたことはありません。やってみたいと思ったことを行動に移せる人に来ていただけたらうれしいです。

T.Y

小金井店の仕事とピアノの先生の仕事、バランスをとりながら自分のキャリアを組み立てることができるのもメイトのよさ。私は小金井店で新入社員を久しぶりに迎えた年に入社し、ていねいに研修していただいたので、後輩にしてもらったことをしてあげていっしょに頑張っていきたいと思っています。就活していると自分の幅を自分で狭めがちですよね。マイナス面よりプラス面を見て選択肢を広げてください。

A.N

VOICE 先輩社員の声

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MESSAGE クロストーク

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人事課からのメッセージ

採用活動を通じて、
多くの学生たちの意志や意見に触れることを
私たち採用チームは大事にしています。
意欲にあふれるみなさんと会えることを
楽しみにしています。

音と生きる」を
一緒に実現しませんか

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宮地楽器 人事課

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