百年を超える時を経てなお、第一線で奏でられる銘器たち。
アンティークヴァイオリンの魅力は、長い年月によって培われた豊かな音量と奥行きある響きにあります。
また、名工たちの手による精巧かつ緻密な製作技術は、細部に至るまで高い芸術性を宿しています。
百年以上の時を生き抜いてきた楽器だからこそ備わる成熟した表現力と、
現代の演奏シーンにおいても即戦力となる高い実用性。
本フェアでは、歴史と品格、そして演奏家を魅了し続ける真の価値を備えた銘器の数々をご紹介いたします。
特選ヴァイオリン
- Roger&Max Millant [ ロジャー&マックス・ミラン ]
- 3,850,000円
-
ミルクール出身の名工による工房製作品。
パリ(ローマ通り51番地)に工房を構えた製作家で、祖父であるセバスチャン・オーギュスト・ドルーを師として研鑽を積みました。
本楽器は、伸びやかで芯のある響きが特徴で、真っすぐな音色と十分な音量を備えています。
ソロからアンサンブルまで幅広く活躍できる一本です。 - 1962年
- Rampal
- Leon Mougenot [ レオン・ムジュノー ]
- 2,420,000円
-
ミルクールの伝統を受け継ぐ製作家、レオン・ムジュノーによる1936年製フレンチヴァイオリンです。
美しい木目の現れた2枚板メイプルを裏板に採用し、横板およびスクロールも同質の良材で統一。表板には木目の整ったスプルース2枚板を用いています。金色の下地に赤橙色のニスを重ねた華やかな仕上げは、戦前フランス楽器らしい気品を感じさせます。
音色は温かく豊かな響きが特徴です。フレンチヴァイオリンならではの洗練された倍音感が魅力で、ソロから室内楽まで幅広く活躍できる一本です。
また、鑑定書においてレオン・ムジュノー・ゴーシェ本人作と認定されており、現在まで非常に良好な状態を維持しています。 - 1936年
- Barthel
- Gustave Villaume [ ギュスターヴ・ヴィヨーム ]
- 5,500,000円
-
ミルクールの街で"Leon Mougenot"と"Jacquet Gand"に学んだ製作家です。
その後パリのCaressa&FrancaisやナンシーのJacquotの下でキャリアを積んで独立します。ミルクールのコンクールで1911年から13年まで受賞しました。
主にガルネリのモデルで製作し、独特のテイストのオイルニスを用いて魅力的な作品を遺しました。 - Paumier
- Albert Deblaye [ アルヴェール・デュヴレ ]
- 1,760,000円
-
20世紀初頭のミルクールを代表するDeblaye工房の作品。印象深いレッドブラウンのニスで、風格ある外観を持っています。
アンティーク楽器らしい発音の良さを持ち、4弦のバランスに優れています。中上級者のメイン楽器としてお薦めいたします。 - 1950年
- あり
- Vn J.T.L. (Grancino model)
- 1,650,000円
-
ミルクールの名の知れた工房J.T.L.が、イタリア・ミラノのGrancinoをもとに製作した一本。
立ち上がりのよい発音と豊かな音量が魅力で、Grancinoの特徴をよく研究して製作されたことがうかがえる楽器です。 - Barthel
- Atelier Georges Apparut [ アトリエ・ジョルジュ・アパルー ]
- 1,540,000円
-
20世紀フランスを代表する名工 Georges Apparut の工房によって製作された一本。
ミルクールの伝統的な製作技術を背景に、端正な造形と美しいニス、そしてフレンチ楽器らしい洗練された響きを備えています。
明るく伸びやかな音色の中に豊かな奥行きを感じさせ、表現力に富んだ演奏を可能にします。フレンチヴァイオリンならではの気品と温かみを兼ね備えた魅力的な楽器です。 - 1931年
- Paumier
- Couesnon(Georges Cherpitel) [ クエノン(ジョルジュ・シェルピテル) ]
- 1,540,000円
- フランス・ミルクールの名門工房Couesnonにて製作された一本。工房長を務めたGeorges Cherpitelのラベルを有し、フレンチヴァイオリンらしい洗練された響きが魅力です。特筆すべきは高音域の美しさで、澄み渡るような透明感と伸びやかな響きを備えています。優れたレスポンスとバランスの良さ、十分な音量も兼ね備えており、ソロからオーケストラまで幅広いシーンで活躍する楽器です。
- 1946年
- Rampal
- French(A.Delivet)
- 1,540,000円
- パリで活躍したAuguste Delivet のフレンチヴァイオリン。数々の博覧会で高い評価を受けたDelivetの製作を受け継ぎ、洗練された音色と優れた反応性を備えています。パリのワルツを思わせる華やかで色彩感あふれる響きは、フランス楽器ならではの魅力。軽やかさと気品を兼ね備えた一本です。
- 1913年
- Paumier
- ※掲載価格はすべて税込です。
分数ヴァイオリン
分数ヴァイオリンにもフレンチヴァイオリンがございます。
最も耳が育つ小学校3年生~小学校5年生。
フランスの音を響かせてみませんか。
- Collin-Mezin [ コラン・メザン ]
- 1,320,000円
-
フランス弦楽器界で名高い”Collin-Mezin"。
19世紀を代表する製作家のひとりで、柔らかな輪郭と豊かに広がる響きを持ちながら、しっかりとした音量感も備えています。 - 1920年-1925年
- サイズ3/4
- Rampal
- Grandjon Pere [ グランジョン・ペール ]
- 605,000円
-
ミルクールの製作家名家、Grandjon一族の楽器。
19世紀フランス弦楽器製作の発展を支え、後世へと続く製作文化の礎を築きました。
ニスにもこだわり、美しい外観と豊かな音色を追求した楽器です。 - 1860年頃
- サイズ1/2
- Paumier
- ※掲載価格はすべて税込です。
特選ヴァイオリン弓
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Joseph Alfred Lamy
[ ジョゼフ・アルフレッド・ラミー ]
- 5,500,000円
- 1889年のパリ万国博覧会にて銀メダルを受賞した実力派。細部にまでこだわり抜かれた繊細な造りと、優れた操作性を兼ね備え、奏者の意図に柔軟に応える一本です。
- Salchow
-
Francois Peccatte
[ フランソワ・ペカット ]
- 3,300,000円
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ペルナンブコが主流となる以前、高級弓材として用いられてきたスネークウッド。
Peccatteならではの響きを助けるしなやかさと、スネークウッド特有の繊細な表現力を備え、歴史的価値と実用性を兼ね備えた一本です。 - Salchow
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Cuniot Hury
[ クニオ・ユーリ ]
- 1,760,000円
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Emile Francois Ouchard・Louis Morizot・Pierre Malineなどを筆頭に最大12名の弟子がいたとされるConiot Hury。
父の影響を大いに受け、Bazinスタイルの弓が大変多い。絢爛たる響きと優雅な音色が奏でられる弓です。 - Raffin
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Francois Lotte
[ フランソワ・ロッテ ]
- 1,650,000円
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Bazin工房とCuniot-Hury工房で修業を積み、独立した製作家。
弓先までしっかりと音が乗り、力まずとも豊かな音量を引き出せる弓です。
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Georges Emile Barjonnet
[ ジョルジョ・エミール・バルジョネ ]
- 1,650,000円
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Cuniot-HuryやEmile Ouchardのもとで製作を学び、Ouchardのスタイルを受け継いだ製作家。
弓先での細かな動きや、弓中での飛ばしに優れた弓です。 - Raffin
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Marcel Lapierre
[ マルセル・ラピエール ]
- 1,430,000円
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Francois LotteやCharles Louis Bazin、Emile Auguste Ouchardなど、ミルクールを代表する製作家のもとで経験を積んだ製作家。
元から先まで、芯のあるしっかりとしたサウンドを生み出せる弓です。 - Raffin
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Morizot fils
[ モリゾ・フィス ]
- 1,100,000円
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Louis Morizotの5人の息子たちが父の技術を受け継ぎ、兄弟で製作を行ったミルクールを代表する工房製。
豊かな響きを自然に引き出し、奏者の演奏を助けてくれる弓です。 - Guillaume
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J.T.L.(SARASATE)
[ J.T.L.(サラサーテ) ]
- 1,100,000円
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ミルクールを代表する工房、J.T.L.社が製作した工房製。
精巧な作りで、比較的扱いやすくバランスの取れた弓です。 - Guillaume
- ※掲載価格はすべて税込です。
期間中のイベント
「音楽を知る。音を聴く。楽器を知る。」
今回のフェアイベントでは、フランス音楽史講座、フランス製ヴァイオリン弾き比べコンサート、
フレンチヴァイオリンの歴史解説の3つのイベントを開催。
文化・演奏・楽器史の視点から、フランス製ヴァイオリンの魅力を立体的にご紹介します。
イベントお申込み
イベントは予約制です。
お申し込みは、お電話またはフォームより承っております。
MUSIC ONE 宮地楽器本店
TEL:03-3525-7705
(受付時間 11:00 ~ 19:00)
音楽を知る
塚田花恵が読み解く
フランス音楽史
なぜ、フランス音楽は「フランスらしく」聴こえるのでしょうか。洗練された響きや色彩感など、その独特の魅力は、歴史や社会の変化の中で育まれてきました。
本講座では、フランス音楽研究者・塚田花恵氏が、普仏戦争以後のフランスを起点に、作曲家たちが新たな表現を模索していった音楽文化の歩みを解説。
後半では一つの作品を題材に、歴史的背景や作曲家の思想、楽譜の細部にまで踏み込み、その本質に迫ります。作品理解と演奏解釈を深めたい方におすすめの講座です。
- 日時
- 12月12日(土) 14:00~15:30
- 料金
- 1,000円(税込)
- 定員
- 30名
- 会場
-
SALON 音縁 -OTOEN-
(MUSIC ONE 宮地楽器本店 2階) - 講師
- 塚田 花恵(国立音楽大学准教授)
- レクチャー曲目
-
- ドビュッシー《ヴァイオリン・ソナタ》より1つの楽章(第3楽章)
- メシアン《世の終わりのための四重奏曲》第8曲〈イエスの不滅性への賛歌〉

塚田 花恵
国立音楽大学大学院准教授。博士(音楽学)。専門分野は西洋音楽史。ロマン主義の作曲家ベルリオーズの創作や没後の受容などを中心に、19・20世紀フランスの音楽文化の研究を行うほか、西洋音楽史教育の研究にも携わっている。論文に「フランスにおけるベルリオーズ受容の150年——没後の蘇演から、21世紀音楽の基盤となるまで」、「Berlioz et l’historiographie musicale sous la Troisième République : nationalisme, républicanisme et (anti-)wagnérisme」、翻訳に「エクトール・ベルリオーズ『ユーフォニア、あるいは音楽都市』」など。現在、桐朋学園大学音楽学部で非常勤講師を務めるほか、京都芸術大学藝術学舎などで公開講座も担当している。
音を聴く
フランス製ヴァイオリン
弾き比べコンサート
幼くしてコンセルトヴァトワールで学び、フランス音楽を代表する作曲家"レオ・ドリーブ"に師事した"フリッツ・クライスラー"。オーストリア生まれでありながら、フランスの洗練された音楽文化や美意識に深く触れ、その豊かな感性を育みました。後に「ヴァイオリンの王」と称される彼が残した数々の名曲は、今日もなお世界中の演奏家や聴衆を魅了し続けています。
本公演では、そんなクライスラーの作品を通して、フランスで製作された銘器の個性と魅力をご紹介いたします。長い年月を経て受け継がれてきたフレンチヴァイオリンは豊かな音色、繊細なニュアンス、そして色彩感あふれる響きを備え、イタリアンヴァイオリンとはまた異なる魅力を持っています。
また、イタリアでは個々の銘工による製作文化が発展した一方、フランスでは優れた工房制度のもとで技術が継承され、多くの銘器が生み出されました。その製作背景の違いは、音色や弾き心地にも様々な個性を与えています。
同じクライスラー作品であっても、楽器が変われば響きの表情も変わります。職人たちが込めた美意識と伝統、そしてクライスラーの音楽が織りなす豊かな世界を、ぜひ耳で感じながらお楽しみください。
- 日時
- 12月19日(土) 14:00~15:30
- 料金
- 1,000円(税込)
- 定員
- 30名
- 会場
-
SALON 音縁 -OTOEN-
(MUSIC ONE 宮地楽器本店 2階) - 出演
-
澁谷 伶奈(ヴァイオリン)
野田 佳奈美(ピアノ)
- コンサート曲目
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- 愛の喜び
- 愛の悲しみ
- 美しきロスマリン
- 中国の太鼓

澁谷 伶奈
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校卒業。東京藝術大学入学後に渡仏し、パリ・エコールノルマル音楽院コンセルティスト高等課程をJ.カントロフ、R.パスキエら審査員による賞賛付き満場一致の首席で修了。フランスにおける演奏家・ソリストとしての最高専門家国家資格を取得。その後、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学ポストグラデュエート課程を修了。2013年パドヴァ国際音楽コンクール全部門総合グランプリ(最年少)、シュポア国際ヴァイオリンコンクール第2位をはじめ、国内外の主要コンクールで多数受賞。ヨーロッパ各地の音楽祭やリサイタルに出演するほか、現代作曲家から作品献呈や初演の依頼を数多く受ける。NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」出演。近年は教則本の出版やCDリリースも行い、演奏活動と後進の育成の両面で活躍している。

野田 佳奈美
桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒業。ルイジ・ボッケリーニ音楽院修士課程修了。イタリアにて室内楽、器楽、声楽伴奏等の活動とともに教授アシスタントを務める。FIDAPA BPW ITALY グループより女性アーティストのための奨学金、Viareggio-Versiliaコンクール第1位、併せてライオンズクラブより賞金を授与される。その他コンクールにて入賞。
音楽教室主催、子供のためのクラシックコンサート企画、室内楽、伴奏、コンクールの審査等の活動を行っている。
楽器を知る
フレンチヴァイオリンの
歴史と魅力
フレンチヴァイオリン。それは奥深く、そしてどこか不思議な世界。
ミルクールを中心に育まれたフランス楽器製作の伝統は、数々の名工や工房に受け継がれ、今日まで多くの銘器を生み出してきました。
ストラディヴァリやグァルネリなど、オールドイタリアンの歴史は広く知られています。しかし、オールドフレンチやアンティークフレンチとなると、名前は聞いたことがあっても、その魅力や背景を知る機会は意外と多くありません。
「フレンチヴァイオリンに興味はあるけれど、どこから学べば良いかわからない」
「工房製と個人工房の違いって何?」
「フランス楽器ならではの音色とは?」
本イベントでは、フランス楽器製作の歴史や代表的な製作家・工房をご紹介するとともに、実際の楽器を用いた演奏を交えながら、その音色の魅力をわかりやすく解説いたします。
戦前から受け継がれてきた銘器たちが奏でる、華やかで色彩豊かなフレンチサウンド。その奥深い世界への第一歩として、ぜひお気軽にご参加ください。
- 日時
- 12月20日(日) 14:00~15:00
- 料金
- 無料
- 定員
- 30名
- 会場
-
SALON 音縁 -OTOEN-
(MUSIC ONE 宮地楽器本店 2階) - 出演
-
松尾 峰男(マツオ商会)
山本 岳志(宮地楽器小金井店店長)

ご試奏予約・イベントお申し込み
お電話もしくはお申し込みフォームより
ご試奏予約の場合はご希望の日時、
イベントの場合はご希望のイベントを選択し必要事項をご入力の上お申し込みください。
MUSIC ONE 宮地楽器本店
03-3525-7705
会場アクセス
-
MUSIC ONE 宮地楽器本店 2F
SALON 音縁 -OTOEN- -
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町1-4 WORK VILLA MYJ kanda - TEL:03-3525-7705 受付時間 11:00~19:00
- 【最寄り駅】 東京メトロ丸の内線「淡路町」・都営新宿線「小川町」A5出口より徒歩0分 東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」B4出口より徒歩1分 JR「御茶ノ水」聖橋口より徒歩約6分
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