2024.03.05
窓から始める快適生活
「窓先進国」の欧州と比較すると、窓の性能が著しく低い「窓後進国」と言われている日本。5700万戸ある住宅の8割以上は、アルミニウム製の枠に一重のガラスを使った単板ガラスという現状です。
住宅で生じる熱の損失の大半が窓などの開口部からで、冬に暖房の熱が逃げる割合は58%、夏の冷房中に入ってくる割合はなんと73%となります。(日本建材・住宅設備産業協会より)
また熱のみならず、音についても同様です。一般的に木造住宅の遮音性能は、壁部分が35~40dB(デシベル)なのに対し、単板ガラスの窓部分は20~25dB程度。窓部分が弱点となり、内外からの音漏れが問題となります。
(10dBで音は体感で約半減)
このように、音や熱の逃げ道となってしまう窓ですが、新築でない場合、窓を交換するのは、なかなか大掛かりな工事です。そこで、インナーサッシの出番。
施工性が良く、マンション、戸建て問わず取付け出来、ひと窓約60分で工事が完了します。
今回は、そんなインナーサッシの効果、またご活用頂ける大型補助金について、ご紹介させて頂きます。
インナーサッシとは
インナーサッシは、内窓とも呼ばれ、今ある窓の内側に新たに枠を設けて、もう1つ窓を取り付けます。素材は、樹脂製が多く、中にはインテリア性に優れた木製の商品も。
インナーサッシの効果
①断熱効果
今ある窓とインナーサッシの間にうまれた「空気の層」が断熱材に。
結露の発生を抑える効果も。
②遮音効果
窓と窓の間の「空気層」が防音壁となり、気になる音を半減します。
インナーサッシを取付けることで約40dBと、外壁と同等の遮音性能に。
(窓の遮音については「音と住まいのサポート 窓の防音」により詳しく!)
③防犯性アップ
インナーサッシを取り付けることで、外の窓と内窓の2ロックとなります。
空き巣の侵入経路の約56%が窓ですが、窓が二重の住宅は侵入まで時間が
かかるため、侵入をあきらめさせる心理効果が期待できます。
今なら最大50%相当 大型補助金について
2050年のカーボンニュートラルに向けて、省エネと断熱を目的とした大規模な補助金「先進的窓リノベ2024事業」がスタートしました。
補助金がもらえる対象期間は?
補助金対象期間: 2023年11月2日~2024年12月31日までに工事が完了するもの
交付申請期間 : 2024年3月下旬~予算上限に達するまで(遅くとも2024年12月31日)
一戸あたりの補助金の上限は?
補助対象工事の内容に応じて定額 (一戸あたり5万円~最大200万円まで)
補助対象となる方は?
・窓リノベ事業者と工事請負契約を締結し、窓のリフォーム工事をすること。
【窓リノベ事業者とは】
補助対象者に代わり、交付申請の手続きを行い、補助金の交付を受け、交付された補助金を補助対象者に還元するものとして事務局に登録された工事施工者等。(弊社は窓リノベ事業者です)
・窓のリフォーム工事をする住宅の所有者等であること
【住宅の所有者等】
〇住宅を所有し、居住する個人またはその家族
〇住宅を所有し、賃貸に供する個人または法人
〇賃借人
〇集合住宅等の管理組合、管理組合法人
対象となる住宅のタイプは?
既存住宅である住宅が、補助対象住宅となります。戸建て・集合住宅の別を問いません。
対象となる工事は?
事務局が一定の性能を満たすことを確認した対象商品です。
〇ガラス交換
〇内窓設置(インナーサッシ)
〇外窓交換(カバー工法)
〇外窓交換(はつり工法)
〇ドア交換(窓工事と同一契約のドア工事も対象となります)
補助額は?
インナーサッシ Sグレード(LIXILインプラスLow-Eガラス)の場合
大 68,000円 中 46,000円 小29,000円(相当)の補助金を受けられます。
仮に、弊社で掃き出し窓1か所、腰窓2か所を実施すると、補助金は160,000円となり、工事費の約49%相当となります。
最後に
断熱、防音、防犯効果も得られるインナーサッシ。補助金を活用できる今、ご検討されてはいかがでしょうか?
弊社では、お客様のご要望に合わせた商品の提案から、補助金の申請まで、一括でお受けしております。