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2023.09.18

ユニットタイプ防音室の設置について

ユニットタイプ防音室の設置で考慮しておくことは何でしょう。

設置場所のスペース編

防音室の大きさはメーカーカタログに記載されており、どれくらいの広さがあればどのサイズが設置できるかはイメージできます。

そこで見落としがちなのは、

【 ドア・扉の開くスペース 】

新品購入の場合、注文時にドアの外開き内開きを選べますが、

外開きの場合、既存の部屋の壁に当たったり部屋の開いた扉と干渉する可能性も考慮しなければなりません。

内開きの場合、防音室内のピアノなどの楽器、テーブルへの干渉を考慮します。

防音室へ出入りする動線もイメージしてください。

【 換気扇のスペース 】

YAMAHA / KAWAIの防音室には換気扇がついています。防音室は気密性が高いため自然に空気の入れ換えがほとんど行われません。吸排気型の換気扇が必ず装備されています。

防音室の外側にその分のスペースを確保しなければなりません。換気扇のクリーニングメンテナンスを考慮したスペースが必要です。

【 空気層 】

防音室と部屋の壁の間には隙間を開けなければなりません。お部屋の壁に防音室をぴったりつけると防音効果が劇的に減ります。最低5cmを目安に防音室の周りに隙間を設けてください。この隙間のことを空気層と呼びます。

【 窓サッシ・避難経路 】

ベランダや外窓に隣接したお部屋に防音室を設置した場合、特にマンションの場合、ベランダが避難口となっている場合が多く、そこまでの避難経路を確保する必要があります。(基本的には70cm以上が規定されています)窓サッシのクレセント(錠)に手が届き開閉できる余裕も必要です。

【 電源コンセント 】

防音室は照明、換気扇等に電源が必要になります。防音室外側に電源ケーブルがついていて部屋のコンセントに差し込み電気が供給されます。防音室設置後にコンセントプラグが抜き差しできるよう考慮しなければなりません。

【 防音室上部 】

防音室の高さも考慮しなければなりません。この寸法もカタログに記載されています。

壁同様に空気層を設ける必要がありますが、お部屋の天井にある照明や感知器などを考慮しなければなりません。感知器の扱いにつきましては消防関連の記事を参照ください。

防音室を設置する床面がカーペット・畳など柔らかい素材の場合、底床パネルを追加で敷くため高さ寸法が少し増えます。

宮地楽器 防音リフォーム事業部では、防音室導入のご相談いただいた際に、実際のお部屋の下見、採寸、配置図面製作を行っております。エアコンの取り付け他、防音室導入した場合の既存のお部屋の機能(クローゼット等)の変更、LAN・オーディオ配線引き込みなども含め、お客様と打ち合わせしプランニングを行っております。

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