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ピアノ

ピアノの魅力

ピアノのメカニズム


ピアノは弦楽器と打楽器の要素を持つ鍵盤楽器です。

弾かれる方でも意外とご存じない、ピアノの構造についてのお話です。
構造の面からアップライトピアノとグランドピアノの違いもご説明いたします。
どちらを購入するべきか迷われている方は、ぜひご一読ください。

ピアノのメカニズム

ピアノには約230本の弦が張られ、全体の張力は約20トンにもなります。
奏者が鍵盤に伝えた力は、テコの運動を組み合わせた「アクション」という機構を通し、ハンマーに伝わります。 そしてハンマー(羊毛を強い圧力で固めたフェルトで出来ています)が弦を叩くことで、音(振動)が発生します。 しかし、この時発生した音はとても小さく、私たちの耳に充分には届きません。

生まれた弦の振動は「駒」という部品を通して、スピーカーのような役割を持った「響板」という板に伝わります。 この板が振動を増幅し、これによりはじめて「ピアノの音」として私たちの耳に聴こえてくるのです。

アップライトピアノとグランドピアノの構造の違い

音の出方
アップライトピアノ 音は背面(裏)側からでますので、壁にぴったり置いている場合には、音が前面に抜け難くなります。全体が箱状に囲まれた構造ため、音が抜けにくい欠点があります。
グランドピアノ 弦の水平面(上下)から音が出ますので、音の広がりを妨げるものがありません。
また、屋根を大きく開けることができるので、音が抜け易くなっています。

そこに音量の違いが大きく出てきます。

アクションの構造
アップライトピアノ 横方向にハンマーが動き弦を叩いた後、バネの力などを借りないと元の位置に素早く戻れません。また、鍵盤が元の位置までしっかり戻らないと次の音が出せません。
グランドピアノ ハンマーは上下方向に動くので自重で素早く戻ることが出来ます。戻るスピードが速いため、連打性も高まるので、演奏時の微妙な表現の幅が広がります。
鍵盤は半分程度戻れば次の音が出せます。

従ってグランドピアノでは、演奏時に必要な指の動きが少なくてすむのでコントロールが容易になり、連打性能はアップライトの約2倍にもなります。

ペダルの機能
◆右側ペダル アップライトピアノ、グランドピアノとも同じ機能でダンパーペダルと呼ばれ、音を伸ばす機能を持ちます。
◆中央ペダル アップライトピアノ マフラーペダルと呼ばれ、音を弱める機能を持ちます。
グランドピアノ ソステヌートペダルと呼ばれ、押さえた鍵盤の音だけを伸ばす機能を持ちます。
◆左側ペダル アップライトピアノ ソフトペダルと呼ばれ、ハンマーを通常の静止位置よりも前に出すことで音量を減らし、音を少し弱める機能を持ちます。
グランドピアノ シフトペダルと呼び鍵盤(アクション)全体を右にスライドさせることでハンマーの弦に対する当たり具合を変え、音色を柔らかく変化させる機能を持ちます。

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