1851年にMirecourtに生まれたPoirsonは、Nicolas Malineの手ほどきを受けた後に、Vuillaumeの工房で働くためにParisに進出します。Vuillaumeの工房でVoirinの影響を受けたPoirsonは、独立後もVoirinのスタイルで弓を製作し続けます。優れた腕を持ちながらも商売がうまくいかなかったようで、次第に追い詰められたPoirsonは、最後はパリのはずれの洞窟の中で亡くなったと言われています。悲劇的な晩年を送った稀代の天才といえるでしょう。