メディアでも取り上げられるようになったアイヌの民族楽器トンコリ。
トンコリの音色に魅せられる方、アイヌ文化に興味をお持ちの方々より、お問い合わせいただいています。
今回はトンコリ演奏家で、アイヌ音楽研究家の千葉伸彦先生の体験レッスンを受講してみました!
レッスンスタート!
音楽レッスンとしては、とっても珍しいトンコリ。
いらっしゃった皆様が「どうしてトンコリに興味を持ったのか」「どんなことをやってみたいのか」先生も興味津々!
まずは、皆様との会話の中からレッスンの進め方を探っていきます。
その中で、楽器の説明や、アイヌの音楽文化や歴史についても触れていきます。
独特な持ち方をするトンコリ。
手のひらに楽器の重心を置いて、バランスをとります。
ボディを胸に抱くように引き寄せ、左手は弦を包み込むように添えます。
「トーキトランラン」と一定のリズムを歌いながら、「トーキト」左手の人差し指で3弦、右手の人差し指で1弦を弾きます。
そして、「ランラン」のときは優しく弦を払うように演奏します。
なんと、あっという間にワンフレーズ完成♪
体験では、演奏のバリエーションを増やしながら、通して演奏できるようになるそうです。
時代によって演奏スタイルが変化してきたトンコリ。
昔は男性の演奏者しかおらず、あぐらをかいて演奏していたそうです。
昭和頃は、逆に女性の演奏者しかいませんでした。
女性は正座で、踊りのときは立って演奏したりします。
レッスン終了!
軽やかで繊細な音色がかわいらしく、楽器本体も軽いので、女性にも弾きやすいなと感じました。
一度は伝承が途絶える危機にあった楽器だからこそ、演奏方法やスタイルに可能性がある楽器だと思います。
トンコリの演奏はもちろん、アイヌ文化や伝統に興味をお持ちの方、ぜひお待ちしています!
1990年からアイヌの古老達にアイヌ音楽の教えを受け、また自らも伝統的な歌唱法やトンコリなどの楽器演奏法の研究を行い、多くの伝承を復元してきた。自らの出自がアイヌでないため表現者としての積極的活動は行わず、研究者・音楽教師であり続けた。現代社会に適応する伝承の方法を研究し、東京芸術大学にて博士号(音楽学)を取得。研究の成果はウポポイほか、札幌大学ウレㇱパクラブ・平取アイヌ文化保存会・阿寒(青年部ほか)・東京のアイヌの学習グループ等々、多くの地域伝承に活用された。今後は伝統的アイヌ音楽の美しさと文化的価値をより多くの人々に広めるための活動を開始したいと語る。東京音楽大学講師。 <主な著作> ・阿寒のうた(ウポポ)(2012年/クルーズ) ・The Music of The Ainu(2008年/The Ashgate Research Companion to Japanese Music/Ashgate Publishing) ・西平ウメのトンコリの演奏法について(2005年/西平ウメとトンコリ/財団法人アイヌ民族博物館) ・小泉文夫録音、西平ウメ演奏・解説によるトンコリ演奏法(2007年/アイヌ文化振興・研究推進機構助成事業報告書) ・藤山ハルのトンコリ演奏法について(1)、藤山ハルのトンコリ演奏の内容について(1996年/北海道東部に残る樺太アイヌ文化1/常呂町樺太アイヌ文化保存会)
現在、MUSIC JOY 渋谷でレッスンを担当。
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