講師インタビュー

トンコリ千葉伸彦ちば のぶひこ 講師

日々忙しく生きている現代人が見落としていることが、アイヌ音楽や文化に詰まっていると思います。
相手をリスペクトすること、自然と調和すること、世の中は自分中心で回っていないこと・・・色々な影響を受けました。

こんにちは!まずは千葉先生の自己紹介をお願いします。
アイヌ音楽文化を学んでいます千葉伸彦です。
元々はギタリストで、劇場での演奏やレコーディング、アーティストのサポートなどをやっていました。
趣味は音楽なので、趣味を仕事にした感じです。
人生、音楽漬けですね。
趣味=音楽という先生は初めてかもしれません!
それでは、千葉先生の音楽歴を教えて下さい。
ギターは高校のときから始めて、その当時流行っていたサイモン&ガーファンクルやビートルズ、レッド・ツェッペリンなどコピーして楽しんでいました。
ちなみに、トンコリ奏者OKIさんと同じ高校です(笑)私が1年先輩!
その後、大学は中退してギタリストとして演奏活動をスタート。
バンドのサポートやテレビでの演奏しながら、フリーで仕事をしていました。
ギター一色だった千葉先生は、どのタイミングでトンコリと出会ったんでしょう?
元々、ジャンルにこだわらず色々と聴いていて、中でも民族音楽は興味があり、よく聴いていたんです。
たまたま北海道ツアーに行ったときに、旭川でトンコリに出会い、その後アイヌの人々といくつかの出会いがあり、そこから色々とつながりが増えてきました。
その中で、北海道教育大学教授で音楽学者の故・谷本一之さんと、千葉大学教授で同じくアイヌ研究者の中川裕さんをご紹介いただき、お二人のお話が面白く「プロのミュージシャンが伝統音楽に関心を持ってくれたら・・・」とお誘いいただき、いつしか研究者の道を歩き始めていました。
保存会を訪ねて行ったり、アイヌ音楽の調査に行ったり、とても貴重な経験でしたね。
トンコリの演奏やアイヌの音楽については、どなたかに習われたんですか?
当時は、アイヌの歌や演奏を学べる教室や講義などはなかったので、現地のおばあさんに教えていただきました。
おばあさんから「何でも教えてあげる」と言われた言葉が印象的でしたが、そのおばあさんは「アイヌの音楽が無くなってしまう危機感を感じていたのかもしれない」と考えるようになり、次第に私の中でも「下の世代に伝えていきたい」という思いが強くなりました。
伝統を継承することは、プレッシャーも感じるのではないでしょうか。
そうですね、トンコリ始めて、しばらく経ったある時に、ちょっとした機会があり「自分は演奏者じゃなくて、研究者になる」と宣言していたのですが、最近になってまた別の機会があり、和人、アイヌ、関係なく伝統音楽を伝えたいと思うようにました。
その時にお話をいただいたのが宮地楽器のトンコリレッスンだったんです。
そうだったんですね!それは私たちも嬉しいお話です。渋谷教室からアイヌ文化をつなげていく一助になれば良いなと思います。
それでは、千葉先生が考えるトンコリの魅力とは?
時間と空間を越えた体感ができるところですかね。
・・・ごめんなさい、ちょっと私には難しいかもしれません・・・。
言葉にするのは難しいですね(笑)
われわれが慣れ親しんでいる西洋音楽は「構築美」「完成度の高さ」を求める傾向にあると思います。
ですがトンコリやアイヌ音楽は「フレーズが完璧に弾けました」=「良い音楽」ではないんです。
特にアイヌ音楽は、繰り返されるリズムや音の中に入り込んでいくと言いますでしょうか、そのトランス状態を楽しめると、トンコリの魅力が理解できるんじゃないかなと思います。
先生とお話ししていると、もっとトンコリやアイヌ音楽、文化について知りたくなりますね。
日々忙しく生きている現代人が見落としていることが、アイヌ音楽や文化に詰まっていると思います。
相手をリスペクトすること、自然と調和すること、世の中は自分中心で回っていないこと・・・色々な影響を受けました。
おかげで久しぶりに会った人たちに「丸くなったな」と言われます(笑)
忙しさに追われているとトゲトゲしちゃいますからね(苦笑)
話が変わりますが、トンコリの楽器の中から「コロコロ」と音がしますが、あれは何が入っているんでしょうか?
魂です。
・・・魂・・・ですか?
消し炭とかクルミとかガラス玉とかが入っているんですけど、それらが「楽器の魂」とされています。
それをアイヌ語で「サンペ(心臓)」「ラマッ(魂)」と言います。
宮地楽器さんの備品のトンコリは、黒曜石が入っているようですよ。
まだまだ未知の世界ですが、私たちも勉強していきたいと思います!
それでは最後にホームページを見ている皆様にひとことお願いします。
トンコリは学んでいくのに、きちんとしたシステムはありません。
僕が経験してきた面白いことを伝えていければと思っています。
トンコリやアイヌ文化に関心がありましたら、ぜひお越しください。

講師プロフィール

1990年からアイヌの古老達にアイヌ音楽の教えを受け、また自らも伝統的な歌唱法やトンコリなどの楽器演奏法の研究を行い、多くの伝承を復元してきた。
自らの出自がアイヌでないため表現者としての積極的活動は行わず、研究者・音楽教師であり続けた。
現代社会に適応する伝承の方法を研究し、東京芸術大学にて博士号(音楽学)を取得。
研究の成果はウポポイほか、札幌大学ウレㇱパクラブ・平取アイヌ文化保存会・阿寒(青年部ほか)・東京のアイヌの学習グループ等々、多くの地域伝承に活用された。
今後は伝統的アイヌ音楽の美しさと文化的価値をより多くの人々に広めるための活動を開始したいと語る。
東京音楽大学講師。
◆主な著作◆
・阿寒のうた(ウポポ)(2012年/クルーズ)
・The Music of The Ainu(2008年/The Ashgate Research Companion to Japanese Music/Ashgate Publishing)
・西平ウメのトンコリの演奏法について(2005年/西平ウメとトンコリ/財団法人アイヌ民族博物館)
・小泉文夫録音、西平ウメ演奏・解説によるトンコリ演奏法(2007年/アイヌ文化振興・研究推進機構助成事業報告書)
・藤山ハルのトンコリ演奏法について(1)、藤山ハルのトンコリ演奏の内容について(1996年/北海道東部に残る樺太アイヌ文化1/常呂町樺太アイヌ文化保存会)

現在、MUSIC JOY 渋谷でレッスンを担当。

トンコリ(個人レッスン)

  • 45分レッスン
  • 月2回
  • 大人
  • シニア
開講曜日
開講時間
13:00-21:30
講師
千葉伸彦
月謝
14,300円
入会金
11,000円
体験・見学日程
※空き状況は随時変わりますので、お気軽にお問い合せください。

【宮地楽器では渋谷教室だけ!】新開講!
少しずつ注目を集めているアイヌの民族楽器トンコリ。
トンコリという楽器を通してアイヌ文化、アイヌ音楽を学びましょう。
講師はアイヌ音楽文化研究の第一人者でもある千葉伸彦先生です。
※ご入会の際は体験のお時間と同じとなりますので、御了承下さい。

日程
7/2 (金)7/16 (金)
14:00 ~
15:40 ~
17:00 ~
17:50 ~
レベル
初心者
講師
千葉伸彦

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体験・見学について

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  • 宮地楽器のレッスンは、曜日・レッスン開始時間・担当講師は固定で、月謝制です。体験レッスンにお申し込みの際は、ご継続しやすい曜日・時間帯をお知らせください。※一部、チケット制のコースあり
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