音楽のある毎日 宮地楽器

MUSIC JOY 渋谷 オープン15周年特集

MUSIC JOY 渋谷はおかげさまで2017年にオープン15周年を迎えることが出来ました。
これもひとえに皆様のご支援、ご愛顧の賜物と深く感謝しております。

3月21日(水・祝)に開催しました15周年ありがとうコンサートでお配りしたプログラムをもとに、MUSIC JOY 渋谷の歴史や、曲目の紹介を致します。

15年のあゆみ

2002

“音楽の街”桜丘町にMUSIC JOY 渋谷が華々しくオープン!最初は5階のフロアのみでスタートしました。実は今、皆さまが利用している5階の待ち合いスペースに、グランドピアノのスタジオがあったんですよ!

オープン当初よりレッスンされている先生
(左から)声楽 山下尚子先生、ヴァイオリン 木村麗先生、ヴォーカル 石村麻美先生、ギター伊藤雅昭先生、ヴォーカル 猪野典子先生
2003

盛り上がってきた渋谷教室。レッスンスタジオが足りないよ~ということで6階に増床オープンしました!スタジオが8部屋も増えたので、開講コースも一気に拡大しました。6階の窓際のお部屋はとても人気で、春になると桜並木が満開になり、お花見が楽しめるんですよ♪

2004

二胡三線の一大ブーム到来!二胡は女子十ニ楽坊、三線はNHKのドラマ「ちゅらさん」の影響ですね。この年には三線発表会【沖縄民謡まつり】、二胡発表会【The二胡】(後の二胡発表会)がスタートしました。

2005

ドラムヴァイオリンの一大ブーム到来!当時の渋谷教室の店長がドラム・カホン講師のワッシー先生に一目ぼれし、ライブハウスでスカウト!

2006

渋谷教室の大イベント・バンド発表会【セッションパーティ】、クラシック発表会【LA MUSICA FREACA】(後のサウンドパーティ)を開催。渋谷教室の礎を気づいた年でした。年に1回の発表会を心待ちにしている生徒さんも多く、仲間づくりやレッスン成果の発表として、皆さま楽しまれています♪

2007

宮地楽器の中でも渋谷教室のみで開講しているテルミンと、ピアノのレッスンでも大人の方に人気のフリータイムピアノをスタート!この年から様々な海外の楽器や民族楽器に強い教室として成長していきます。

2008

八王子の精琴堂楽器店が宮地楽器と統合。新たに八王子方面に6教室増えました。宮地楽器全体で、とても動きの多い1年でした。

2009

ドラム宮内健樹先生クラス【叩叩叩(ダダダ)ライブ】(後のウィンターライブ)を開催。ドラムの生徒さん以外全てプロミュージシャンという、とっても豪華な発表会。後に、ベースの斉藤隆一先生クラスも発表会に合流しました。

2010

健康と歌をスタート!音楽を活かした健康増進のプログラムが大ヒットしました。私たちも海田暁子先生のキラキラの笑顔で、パワーをもらっています♪

2011

東日本大震災が起きた2011年。渋谷教室でもスピーカーが倒れたり、帰れなくなったスタッフや講師がいたり、少なからず影響を受けました。そんな中、継続して通って下さった生徒様がいること、たいへん感謝しています。

2012

宮地楽器では渋谷教室のみで開講している白拍子をスタート!同年、大河ドラマ『平清盛』の中でも登場しました。生徒の皆さまは衣装を揃えたり、京都に舞いに行ったり、とても熱心にレッスンされています。

2013

宮地楽器では渋谷教室のみで開講しているWAVEDRUM馬頭琴をスタート!世界の民族楽器が着々と揃ってきました。こんな楽器があるよ!という面白い民族楽器がありましたら、ぜひ教えてくださいね。

2014

音楽を気軽に親しんでもらい、間近で生演奏を聴いて欲しい!ということで【La La La Music】開催。先生たちのコラボレーションが楽しめました。この年は、国立・西国分寺・吉祥寺・飯田橋に新たな教室がオープン♪宮地楽器が一気に拡大した年でした。

2015

北インドの民族楽器シタールをスタート!宮地楽器では小金井市民交流センターのネーミングライツを取得し、小金井宮地楽器ホールとして新たにスタートしました。また、ららぽーと立川立飛店がオープン!大型商業施設に教室と楽器店を併設した店舗を出店したのは、宮地楽器としても初めて。

2016

ウィンドアンサンブルをスタート!トランペットの圓谷努先生が指導しているので、“ツムバンド”という愛称で呼んでいます。そして、この年は【Theギター塾】【Theベース塾】【シタール×ヨガ】【偉大なピアニスト・作曲家を知る】など、色々な講座を開催。これからも“大人の知的好奇心をくすぐる“ようなイベントや講座を企画したいと思っています!

2017

MUSIC JOY 渋谷はオープン15周年、宮地楽器は創業100周年を迎えました。1917年より楽器業界に入り、名古屋でヴァイオリンの弓製造からスタート。音楽教室は今から48年前、小金井教室から始まり、今では40会場まで拡大しました。これからも「音楽の専門店」として、皆さまの「音楽のある毎日」を創造し、お役に立ちたいと思います♪

15周年ありがとうコンサート

コンサートでは、「音楽を間近で体感する」ことをコンセプトに作り上げました。
クラシックステージではアコースティックにこだわった音の迫力を、エスニックステージではアジアを代表する民族楽器のコラボレーションを、映画音楽ステージでは映画を彩り、感動を呼び起こす音楽の力を感じて頂きました。

Program 1 Classic Music~アコースティックな春の宴~

ヴァイオリンとピアノで奏でる心和む生音の調べ、ソプラノ4人のディーヴァによる珠玉の歌曲、ラテン男と魅惑のオペラデュエットをご堪能頂きました。最後に、春の名曲を会場の皆さまと歌う場面も。

Classic Music 演奏曲
《ヴァイオリン独奏》
愛の挨拶/エルガー
タイスの瞑想曲/ジュール・マスネ
チャールダッシュ/ヴィットーリオ・モンティ
《歌曲》
春の声/ヨハン・シュトラウス2世
禁じられた歌/ガスタルドン
You Raise Me Up/シークレット・ガーデン
Stand Alone/久石譲
《オペラ》
フィガロの結婚より アルマーヴィア伯爵とスザンナの2重唱 ~ひどい人だ、なぜ、そんなに冷たくするのか~/モーツァルト
ドン・ジョヴァンニより ドン・ジョヴァンニとツェルリーナの2重唱 ~さぁ、御手をどうぞ~/モーツァルト
セヴィリアの理髪師より ロジーナとフィガロの2重唱/ロッシーニ
道化師より ネッダとシルヴィオの2重唱 ~なんて、むこう水なの~/ロッシーニ
メンバー
※クリックでプロフィールをご覧頂けます

皆様のお好きな声質は何ですか?

文:妹尾 寿佳(声楽講師)

オペラ歌手の声の種類

混声4声の合唱曲などを歌う場合、楽譜上の高い方から、女声だとソプラノ・アルト、男性だとテノール・バスなどパートを暫定的に分けることがありますが、オペラを歌う場合、声の出る<音域>ではなく、<音色・声質・キャラクター>で声種は決まります。

オペラにおける主な声質とオペラ作品上の役柄
ソプラノ ドランマーティコ
Soprano drammatico
名の通りドラマティックな太くて強い声質で高音部を出します。男勝りな強い性格の役が多く、かなりの声量を求められます。
主な役柄『トゥーランドット』(プッチーニ)/トゥーランドット姫『トスカ』/トスカ『サロメ』(R.シュトラウス)/サロメ『ジョコンダ』(ポンキエッリ)/ジョコンダ など
ソプラノ リリコ(リリコ=叙情的な)
Soprano lirico
高音部もやや太めによく響き、テクニカルな軽快なフレーズもしなやかに歌いこなす必要があります。主に悲劇のヒロイン役、テノールの恋人役が多いです。
主な役柄『椿姫』(ヴェルディ)/ヴィオレッタ『オテッロ』/デズモナ『フィガロの結婚』(モーツァルト)/伯爵夫人 など
ソプラノ リリコ・レッジェーロ(レッジェーロ=軽い)
Soprano lirico・leggero
役柄はかなり幅広く多く、日本人に多い声質。悲劇のヒロインや、良家の小娘役が多いです。
主な役柄『ランメルモールのルチア』(ドニゼッティ)/ルチア『カプレーティ家とモンテッキ家』(ベッリーニ)/ジュリエッタ『フィガロの結婚』(モーツァルト)/スザンナ など
ソプラノ レッジーロ
Soprano leggero
「コロラトゥーラ(色彩感のある)」とも呼ばれます。細めの軽い声で、声を転がすアジリタのテクニックを持ち、かなりの高音部も歌い上げ、最も技巧を要します。チャーミングなヒロイン役や人間離れした役柄も多いです。
主な役柄『魔笛』(モーツァルト)/夜の女王『ホフマン物語』(オッフェンバック)/オランビア など
メッツォ・ソプラノ(メッツォ=半分、中間の意味)
Mezzo Soprano
音域が広く声質がソプラノよりも、少し太めで深い音色。役柄は幅広く、酒場の女将、女中頭、占い師、美少年(ズボン役と呼ばれる)、ソプラノの恋敵役も多いです。
主な役柄『カルメン』(ビゼー)/カルメン『トロヴァトーレ』(ヴェルディ)/アズチェーナ『フィガロの結婚』(モーツァルト)/ケルビーノ『薔薇の騎士』(R.シュトラウス)/オクタヴィアン など
テノーレ ドランマーティコ
Tenore drammatico / lirico spinto
ドラマチックに太い声で高音部を歌い上げるテノール。悲劇のヒーロー。
主な役柄『トゥーランドット』(プッチーニ)/カラフ『オテッロ』/オテッロ『道化師』(レオンカヴァッロ)/カニオ『カルメン』(ビゼー)/ホセ など
テノーレ リリコ
Tenore lirico
叙情的に歌い上げるテノール。かなり幅広い役柄で、悲劇のヒーロー役も多く、オペラの中で出番が多いです。
主な役柄『椿姫』(ヴェルディ)/アルフレード『ドン・カルロ』/ドンカルロ『蝶々夫人』(プッチーニ)/ピンカートン など
テノーレ リリコ・レッジェーロ
Tenore lirico leggero
役柄はかなり幅広いです。
主な役柄『愛の妙薬』(ドニゼッティ)/ネモリーノ『リゴレット』(ヴェルディ)/マントヴァ公爵 など
テノーレ レッジェーロ
Tenore leggero
細めの軽い声が特徴で、モーツァルト、ロッシーニなどのオペラのテノール役が多く、アジリタ(声を軽快に転がす)のテクニックを持ちます。
主な役柄『セヴィリアの理髪師』(ロッシーニ)/伯爵『ドン・バスクアーレ』(ドニゼッティ)/エルネスト など
バリートノ
米英:Baritone バリトン
あまり細分化されておらず、ブリッランテ(明るいハイバリトン)軽快な音を歌い、明るい音色で高音も歌います。他、上品な声で朗々と歌う<カヴァリエバリトン>やヴェルディ作品を歌う<ヴェルディバリトン>などがあります。役柄は準主役が多く、兄、父親、テノールの恋敵、ヒロインの友人、策士、使用人など幅広いです。
バッソ(バス)
Basso buffo:バッソブッフォ
喜歌劇で早口をとく意図するバスバリトンが担当する事が多いです。詐欺師、お茶目な老人、劇中に笑を届けるキャラクター。
主な役柄『セヴィリアの理髪師』(ロッシーニ)/バルトロ『愛の妙薬』(ドニゼッティ)/ドン・パスクアーレ『ドゥルカマーラ』(ドン・パスクアーレ)/ など
バッソ・プロフォンド
Basso profondo
かなり低音部を歌う深くて暗い音色。ドイツオペラやロシアオペラなどに役は多く、物語の重要人物、父親、祖父、国王、牧師役など。
主な役柄『魔笛』(モーツァルト)/ザラストロ『ナブッコ』(ヴェルディ)/ザッカリーア など

Program 2 Ethnic Music~国境を繋ぐアジアの軌跡 “馬頭琴と二胡”音の栞り~

草原のチェロと呼ばれるモンゴルの楽器“馬頭琴”、東洋のヴァイオリンといわれる中国の楽器“二胡”。
シルクロードを通り、それぞれの国の文化によって、固有の発展を遂げた2弦の擦弦楽器たち。その素敵なコラボレーションが繰り広げられました。

Ethnic Music 演奏曲
overture/Mon’
光の海/京田誠一
河南小曲/中国曲
風の馬/美炎
荒城の月/滝廉太郎
月みちる/美炎
emotion/Mon’
藍色の子守歌/チ・ボラグ
万馬の轟/チ・ボラグ
Rain Tree/Mon’
リベルタンゴ/A.ピアソラ
メンバー
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楽器紹介

二胡
中国の伝統的な擦弦楽器。中国で初めて擦弦楽器が登場するのは唐の時代です。棹は紫檀、黒檀、紅木、花梨などの堅い木材、表の皮は錦蛇の皮、弓は竹と馬の尾毛で作られています。楽譜は「ドレミ」を「123」に置き換えた数字譜を用います。ちなみに「胡弓」は全く違う楽器ですのでご注意を。
馬頭琴
モンゴルの伝統的な擦弦楽器。モンゴル語で“モリンホール”=“馬の楽器”と呼ばれています。内モンゴルとモンゴル国では楽器の素材や装飾、音程が違います。モンゴルでは馬頭琴を弾くと、幸せが訪れると考えられ、お祝い事で弾いたり暮らしの中に根付いた楽器です。日本では「スーホの白い馬」でお馴染みですね。
鍵盤ハーモニカ
教育楽器としてはもちろん、プロミュージシャンの愛用者も増えている鍵盤ハーモニカ。鍵盤ハーモニカの原型は19世紀から存在したと言われています。ちなみに「ピアニカ(ヤマハ)」「メロディオン(スズキ)」「ピアニー(ゼンオン)」は製品名なんです!
ジャンベ
西アフリカ起源の打楽器。胴は硬い木をくりぬいて作られており、鼓面は主にヤギの皮が張られています。生産国により楽器の形状や音色に特徴が異なります。基本的にはベーストーン、ハイトーン、スラップトーンの3種類の叩き方を使い分けてリズムを生み出します。

Program 3 Movie Song~名作を音で愉しむ~

あなたのお気に入りの映画はございますか?メロディを耳にすれば、喜びや感動が甦る…映画音楽にはそんな力があると思います。映画館では味わえない生演奏の迫力をお楽しみ頂きました。

Movie Song 演奏曲
キャラバンの到着/ミシェル・ルグラン
ロシュフォールの恋人たち(1967年・フランス)
フランス ロシュフォールを舞台に、美しい双子の姉妹の恋や夢を、ダイナミックな歌とダンスとともに描いたミュージカル作品。
愛のテーマ/エンニオ・モリコーネ
ニュー・シネマ・パラダイス(1989年・イタリア)
シチリア島の小さな村にある映画館パラダイス座。少年トトと映写技師アルフレードが映画を通して心を通わせていく少年時代と初恋、兵役を経て成長し、映画監督として活躍する青年時代を描く。
Shape of My Heart/スティング
レオン(1995年・フランス)
ニューヨークを舞台に、孤独な殺し屋レオンと家族の愛に飢えた12歳の少女マチルダの物語。麻薬密売組織への復讐の道を歩むうちに互いを大事な存在だと思うようになるが…。
Misirlou/ディック・デイル
パルプ・フィクション(1994年・アメリカ)
アメリカの低級犯罪小説であるパルプマガジン的なストーリーをコンセプトに、マフィアが絡んだ3つの話が時系列をシャッフルして描かれたコメディあり、バイオレンスありの映画。
Beyond The Sea/シャルル・トレネ
ファインディング・ニモ(2003年・アメリカ)
オーストラリア グレートバリアリーフのサンゴ礁を舞台に、「人間の世界」へさらわれたニモを懸命に探すクマノミの父親の物語。
Beauty and the Beast/アラン・メンケン、ハワード・アッシュマン
美女と野獣(1992年・アメリカ)
呪いで野獣の姿に変えられた王子と美しく聡明なヒロイン ベルが惹かれあっていく姿を描く。アニメ作品で初めてアカデミー賞にノミネートされ作品賞と歌曲賞を受賞した作品。
When You Wish upon a Star/リー・ハーライン
ピノキオ(1952年・アメリカ)
おもちゃ職人のゼペットが作ったあやつり人形のピノキオ。「自分の子供になりますように」と星に願いをかけると、人間の魂を授かり、冒険の旅にでる話。
BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY/布袋 寅泰
KILL BILL(2003年・アメリカ)
結婚式の日にかつてのボスに襲撃され、全てを失った最強の女暗殺者の復讐の旅を描いた作品。
めぐる季節/久石 譲
魔女の宅急便(1989年・日本)
13歳の魔女キキが、魔女になるたに黒猫のジジと修行の旅に出る。海辺の街で働き人々と交流うちに、様々な経験を積み重ね成長していく物語。
あの夏へ/久石 譲
千と千尋の神隠し(2001年・日本)
10歳の少女 千尋が「不思議の町」に迷い込み、掟を破ったために豚にされ、湯婆婆に名前を奪われてしまう。現代日本を舞台に、少女の成長と友愛を描く自分探しの冒険ファンタジー。
風の通り道/久石 譲
となりのトトロ(1988年・日本)
昭和30年代、小学6年生のサツキと4歳のメイが、子供の時にしか会えないと言われている不思議な生き物 トトロとの交流を描いていくストーリー。
メンバー
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コンサート当日のレポートはブログでご紹介しております。是非ご覧ください!

これからもスタッフ・講師一同、皆さまにより一層音楽を楽しんで頂けるよう、真心を込めて業務に専念する所存でございます。

今後とも、宮地楽器 MUSIC JOY 渋谷をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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