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音の強さを表す単位のこと。
10dB違うと音の強さは10倍違います。
しかし人の耳では、20〜30dBの違いがあってやっと音が半分になったと感じます。機械的な計測と人間の耳では、遮音の尺度がずいぶん違います。
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例えば、一般的に昼間の住宅街では40〜50dBの騒音があります。この時家の外に出る楽器の音がこの騒音と同じレベルになれば、家の外に出た楽器の音はその騒音に紛れて気にならなくなります。
この屋外の騒音のことを暗騒音と言います。 - また屋外以外でも家の中にある騒音も暗騒音と言います。暗騒音は一般的に屋外より屋内の方が低くなっていますので、防音の対象が家の中にあるのか家の外にあるのかで求められる防音のレベルもずいぶん変わってしまいます。このことから、新しく防音室を設置する際は、配慮する対象や周囲の騒音の状況(暗騒音)をよく知っておく必要があるということが言えます。
- 防音には楽器の音域に応じた対策が必要となります。 楽器によって音域はさまざまです。例えば同じ弦楽器でも ヴァイオリンとコントラバスでは出る音域がまったく異なります ので、防音の方法やどの程度の遮音性能が必要かなどの 防音の条件もかなり違ってきます。
- そのための指針となるのが、遮音性能のJIS規格である 「Dr(デーアール)値」です。 Dr値は各周波数帯域(音の高さ)ごとに基準値があり、その 基準値ごとの遮音の性能(何デシベル音が下がるか?)が 問われます。 各周波数帯域(音の高さ)でしっかり音が遮音されませんと、 Dr値の基準はクリアされません。
【例】
- Dr値の表現ではないので、どの音の高さの遮音性能なのか分からず、楽器によっては防音の効果に不安が残ります。
- Dr値の表現のため、各音域のごとの遮音性能が分かるので、楽器による防音の効果が正しく把握できます。
- 「空気伝播音」は空気を介して聞える音です。
直接耳に聞こえますので、「直接音」「一次音」などとも呼ばれます。 - 対して「固体伝播音」は、空気伝播音が壁などに当たった後、壁を振動させその振動で発生す音、または壁などの中を伝わる音そのものを言います。
空気伝播音から発生することが多いので、「間接音」「二次音」などとも呼ばれることもあります。 - 楽器の音に限らず、あらゆる音は空気伝播音と固体伝播音が混合して伝わっていきますので、防音をする場合、空気伝播音のみ遮音しても、なかなか防音の効果は上がりません。
また固体伝播音は、伝えている固体(壁など)と接触しない(縁を切る)ようにしないとなかなかその音の振動を止めることができません。
- ヤマハの防音室「アビテックス」は、空気伝播音はもとより、既存の住宅の壁や天井との間に空気層をとることにより、固体伝播音も外に伝えないような構造になっています。
このことにより、「ヤマハ アビテックス」は住宅の壁と含めてDr-40以上の遮音性能を発揮できます。 - また、「ヤマハ アビテックス」は防音室の中の音響(音場)もピアノ用、管楽器用など自由に設定することができます。
これはヤマハが楽器メーカーとしての豊富な経験と資料があるからできることです。
このことから「ヤマハ アビテックス」は、お客様に最適な音場をご提案できる防音室と言えます。 - 宮地楽器防音工事部では、さまざまな防音の資料をご用意して、お客様のご要望にお答えしています。
まずはお気軽にご相談ください。
- 防音室は気密性が高いためエアコンの使用により快適な空間となりますので、設置をお勧めいたします。
- 一般に防音工事は、クレームが出る前の対策が効果的です。
お引越しの前に工事が済んでいれば安心して演奏できますし、引越し荷物の搬入と整理もスムーズですので、お引越し前の防音をお奨めします。 - お使いいただくお部屋に合わせてドアの位置などはご自由に選べます。
- 使用可能です。またご要望に応じた配管・配線のお手伝いも致します。
- 可能ですが、吸音材などに臭いが残りやすいので注意が必要です。
また、ペットの鳴き声も防音室の外では聞こえにくいのでご注意ください。 - 地震時にドア・サッシなどの開口が歪み開けにくくなることがありますので、ご注意ください。
- ヤマハ防音室は建物に触れずに設置可能です。ヤマハアビテックスユニットシリーズならば引越し移動も可能です。尚、大家さん等の許可が必要になることもあります。
- 生活防音に対しては有効な面もありますが、楽器防音に対しては充分ではありません。
- 6帖程度の施工期間は約1週間です。
フリーシリーズはパネルが注文生産のため、ご注文からお引渡しまでに約一ヶ月程度となります。

- 通常は3帖タイプが設置可能です。
ただし、マンションは6帖程でも大きさはまちまちで、窓やドア、梁などの状況により制約を受けますので、ご相談ください。 - 防音室は重量物のため、床構造と下階の壁軸組みを確認して、状況に応じた補強を施すなどの検討が必要です。1階の耐震性を高めると更に安心です。床強度や耐震などの構造面の検討も行いますのでご相談ください。
- ピアノの搬入出の際に、防音室の一部を解体するだけで入れ替えることができますので、ご安心ください。
- セフィーネNSはパネル組立工法なので、大がかりな工事は一切必要ありません。(3.0帖のモデルなら約3時間で組み立てられます) ピアノを置いたまま組立ができ、お引越しの際の移設も簡単です。