吸音とは、音の反響を減らすことです。
吸音が不十分な部屋だと、「話し声が聞こえづらい」「楽器を演奏していると耳が疲れる」といったことが起こります。
また、平行して向かい合う壁面などで繰り返し音が反射すると、フラッターエコーという音響障害も引き起こされます。
(鳴き竜現象とも言われる「ビィーン」という不快な音です。)
まずは、これらの現象を改善するのが、吸音の第1歩です!
吸音をするには、「吸音材」と呼ばれる素材を使用するのが一般的です。
どのような素材にするのか決めるには、吸音材の(1)表面積、(2)吸音率、(3)吸音特性
さらには、 (4)設置する位置 が重要になります。
音を吸音する能力を吸音力といい、これは吸音材の「表面積×吸音率」で計算されます。
いくら吸音率の高い素材を使っても、狭い面積に設置するだけでは効果は発揮できず、広い面積に設置しても、吸音率が低いものだと効果が薄くなります。
反対に、吸音率が高いものを部屋全面に設置すると、必要以上に吸音してしまい、お部屋での生活や楽器を演奏するのに支障がでてしまうため、注意が必要です。
また、吸音材にはそれぞれ吸音特性があり、吸音を得意とする音域が異なるので、用途や楽器にあった吸音材を選択することが重要です。あわせて、フラッターエコーの防止や、リスニングポイントを考えた設置位置にすると良いでしょう。
吸音の仕方が良くないことで起こってしまう問題もあります。
それは、カラーレーションという音響障害で、本来の音に余計な色づけが加わってしまいます。
吸音は奥が深く、専門的な知識が必要な分野です。
吸音材はネットショップで簡単に買うこともできますが、正しい使い方ができないと無駄になってしまうかもしれません。
宮地楽器防音工事部では、お客様の用途や楽器、お部屋に合わせてプランをご提案しています。
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