一夜明けての土曜日。毎週土曜日は、クレモナの朝市が開かれます。
ドゥオモ前の広場もご覧の通り。
イタリアといえば、生ハム、サラミ。
そして新鮮な野菜や果物も。
この日は、旅の大切な目的の一つである、バイオリン博物館の見学からスタートです。
なんとホテルから徒歩1分という近さ。
皆さん歩いて入口に集合です。
博物館の内部は残念ながら撮影禁止でした。
見学を終えての集合写真です。
内部写真をご紹介できなくて残念ですが、クレモナでのバイオリンの誕生から現在に至るまでの歴史、その製作方法を学び、ストラディヴァリ、ガルネリ、アマティなどの名器を思う存分堪能しました。
さらに博物館併設のホールで、ストラディヴァリを使ったコンサートを鑑賞して大満足。
この日の午後は自由行動。
希望者のみで、クレモナからほど近いブッセートを訪れました。
イタリアオペラの大作曲家、ヴェルディゆかりの街です。
広場では立派なヴェルディ像が街を見守っています。
まずは腹ごしらえから。
地元名産のハム、サラミが味わえるという評判のレストランへ。
店内の壁面もヴェルディ一色。さすがです。
ある意味、貴重な資料です。オペラ好きにはたまりません。
ワインは、このようなお椀でいただくのがここの流儀のようです。
トマトペースト、ジェノベーゼ風ペースト、唐辛子(!)ペーストなど、様々な味付けで特製パンを味わうことができます。
これは、豚の脂身を固めて揚げたおつまみ。ワインによく合います。
ハムが登場する前に、お腹がいっぱいになりそうです。
そして、本題の生ハム。
圧倒的な迫力に、参加者も思わず笑ってしまいます。
特産のサラミも種類が豊富です。
イタリアへ足を運ばないと味わえないものの一つです。
このレストランでは、おつまみの胡桃をお客さんに割らせてくれます。
指揮者の末永先生も楽しそうです。
割り過ぎです、先生。
昼食後は、ヴェルディが晩年を過ごしたヴェルディハウスを見学します。
館内は撮影禁止でしたが、ヴェルディが愛した美しい庭園は撮影できました。
きっと毎日、この風景を眺めていたに違いありません。
この写真では全くわかりませんが、この池、上空から見るとト音記号の形をしているそうです。
当時の馬車も展示されていました。
クレモナの街へ帰ると、翌日の演奏会本番を想定した、カッターネオ宮殿でのリハーサルが待っていました。
なかなか過酷なスケジュールです。
黄金色の大理石が美しい宮殿の大広間。
美しいクーポラ(天蓋)。日本の家屋とは全く違った残響が私たちを包みます。
バイオリンが生まれ、もともと演奏されてきた環境はこのような響きを持っていたのです。
響きの美しさに感動すると同時に、残響やお互いの音の聞こえ方など、日本での練習と違った環境に戸惑いも隠せません。
そんな時、指揮者の末永先生から的確な指示が飛びます。
ポイントは、『常に全力で弾くのでなく、トップの音、周囲の音が聞こえる音量で弾くこと』。
今回のツアーの添乗員、エムセックインターナショナルの岩本さんも、ソプラノで私たちの演奏に参加して下さいます。
ウィーンへの留学経験もある岩本さん、プロの実力で私たちの演奏を盛り上げて下さいます。
そして、録音はなんと、、、、!バイオリン製作家の菊田浩さんが担当して下さっています。
楽器製作に転身する前は、クラシック音楽の録音エンジニアだった菊田さん。
ある意味本職の方が贅沢にも私たちの音を録って下さっているのです。
ここまでバックアップして頂いた以上、明日の本番は外すわけにはいきません。
リハーサルの帰りに街で見かけた、私たちの演奏会のポスター。
明日、私たちの想いは街の人々に届くのか?