本日は、技術者修行物語です。
何をしているところでしょうか?
トランペットの第3抜差管の動きをスムースに動かす為の調整をしているところです。目が真剣ですね、隣で話しかけられると集中できません、とても繊細な修理です。皆さんのスライドはスムースに動きますか?
今度は何でしょうか? 実はこちらもスライドです、でもこれはトロンボーンになります。スライドを抜いて外管と内管が並行かどうか目視して悪い箇所を見つけます、口で言うと簡単な作業ですが行うと、とても難しい作業なんです。
抜差し管をまだ見てますねー、色々見方を変えて不具合箇所を発見し、微調整していくのです。
これは、実際にスライドを動かし、自分の手に伝わる感覚で曲がり(変形部分)をチェックしています。
じっくり見ただけあって抜差しは完了したようです。流石です。今度はピストンの動作確認中ですね。
先ほどの、目視や感触で見つけた曲がりを修正しています、やりすぎるとさらに動かなくなります、とても繊細な作業です。
今度は主管の動作確認ですね、この楽器かなり傷んでるのでしょうね。
おっと謎の人物登場か、いえいえ実は表題のとおりYAMAHA技術者から厳しい技術指導を受けている様子なのです。これは定盤といい真っ平らの金属にスライドをのせ、スライドの曲がりがどのようになっているかを確かめる道具を使っているところです。「ここが曲がっているから動きが鈍くなるのですよ。」なんて言われいるのでしょうか。
やっぱりピストン悪いようですね、まずはクリーニングからですかね。
全部のピストンを取り出し、汚れを取り問題がないか確認していきます。
クリーニングが完了し、オイルを注しこれから動作確認です。
こちらも、隣では技術者の鋭い眼差しで作業状態をチェックしています、テーブルの右手は怒りの拳でしょうか・・・
厳しい技術指導を受け益々技術に磨きがかかったことでしょう、最後はもちろんお礼は忘れずに。今回の技術指導を受けまたさらにパワーアップした宮地楽器技術スタッフでした。
皆さまのご来店をお待ちしてます。
技術者修行中の1日でした。
担当KK