第12回 ヴィエニアフスキー・コンクール

2011 年 7 月 11 日

ポーランドのポツナンで、5年に1度だけ開催されるヴァイオリン製作コンクール、
ヴィエニアフスキー・国際ヴァイオリン製作コンクールが今年5月に開催されました。
長い歴史を持ち、世界的にも最難関のコンクールの一つと言われているこのコンクール、
世界中から腕利きの製作家がエントリーしてきます。
ヴァイオリン部門しかないことも、このコンクールでの入賞を難しくしているのかも知れません。

今回は、クレモナ在住の製作家、高橋明さんの取材に基づいて結果をお届けします。

↑ヴィエニアフスキー・国際ヴァイオリン製作コンクール公式ガイドブック

コンクールの第1次審査と第2次審査は非公開です。
ファイナルの音響審査で、ようやく一般の人は入場することができます。

↑お分かりになりますでしょうか?オーケストラの前に巨大な目隠しが用意されています。
ファイナルに残った楽器が誰のものか、客席から見ることはできないのです。
ファイナルでは、オーケストラバックでブラームスのヴァイオリン協奏曲の一部が演奏されます。
ソロヴァイオリンにとっては、音響的にもっともハードな曲の一つです。

↑今回の審査員の皆さん。約150本の参加作品からファイナルに残す10本を選び、
そして最終審査を終えてホッとしているところです。

↑優勝したのは韓国出身のKimさん。5年前の菊田浩氏に続き、アジア勢が2回連続の快挙です。

↑そしてうれしいニュースも。宮地楽器ご推薦の製作家、Debora Scianame(デボラ・シャナメ)さんも
見事ファイナルに残っていたのです!
このコンクールで10位に入賞するということは、大変素晴らしいことです。

審査終了後は、入賞作品をはじめ、参加作品すべてが展示されます。
今回ファイナルに残った製作家は以下の通り。

第1位入賞 Min Sung Kim (韓国)
第2位入賞 Marcus Klimke (ドイツ)
第3位入賞 Ulrike Dederer (スイス・ドイツ)
第4位 Min Sung Kim (韓国)
第5位 Robert Loska  (ポーランド)
第6位 Marcin Krupa  (ポーランド)
第7位 Wen Lin Du   (中国)
第8位 Fabien Peyruc  (フランス)
第9位 Marcin Krupa  (ポーランド)
第10位 Debora Scianame (イタリア)

地元、ポーランドから、Marcin Krupa氏が2本もランクインしています。
(このコンクールは、一人2本まで出品できます)
この方も宮地楽器ご推薦の製作家ですから、私たちも大変うれしく思っています。

今回は、残念ながら日本人製作家で入賞した方はいらっしゃいませんでした。
しかし、今回の評価を受けて、またそれぞれの製作家が新しい発見をしていると信じています。

また、5年後のこのコンクールが楽しみです。

*写真・情報提供 高橋明氏(クレモナ在住)