月別アーカイブ: 2010年7月

タンポの虫食いについて♪ FL編

本日はタンポの虫食いについてご説明します。

たまたま、修理していたらこのようなフルートのタンポが!  この状態のタンポを発見すると何か未知なる生物がいるのではないかと毎度ちょっとだけドキドキします。

FL-TANPO1

長いこと、この修理の仕事をしていますが、さすがに生きている物を見ていないのは幸せ者と言えるのでしょうか?

FL-TANPO2

新品の部品と比べるとこのようになります。

しかしほんと、うまい所を頂いています。不思議なのは、なぜ全部食べないのか。食べられた部分はとてもおいしいのでしょうか?、果物や野菜の場合は虫はおいしい物だけ食べると言われてますからタンポもそうなのでしょうか?

FL-TANPO3

交換後の状態です。これからタンポ合わせを行います。

皆さん、古い楽器には気をつけて、運が悪い人はは3カ月位で食われてしまうことがあります。余程虫にとって快適な環境だったのでしょう。1年程放置して楽器は要注意です。

ちなみにフルートの他に、クラリネットやサックスのタンポも食べられちゃいますから気をつけて下さい。

修理のお問合せはこちらまでお願いします。

担当KK

修理編 バスクラリネットのタンポがダイエット?

本日は、前回のフルートに引き続きバスクラリネットタンポについてご説明します。

この時期になるとなぜか修理が増えるバスクラリネット、過度の練習により、弱っていた箇所が続々と発生し演奏者を苦しめるのです。でも元をただせば演奏者(使用者のメンテナンス不足とも言えます。)そんな緊急事態にならないように自分の楽器をチェックしてみてください。

TANPO1-1

タンポを正面から写してます。黒い部分はカビですね。

TANPO1-2

斜めから見た感じです、タンポが縮小(ダイエット)しています。タンポは水を含むと膨らみパンパンになりその後乾燥すると膨らむ前より小さくなります。元々タンポを合わせた状態から膨張→縮小となる訳です。確実に音孔を塞げなくなります、そうなる前にタンポについた水を取り除いて下さい。

TANPO1-4

このように、交換しないといけない状況になります。

TANPO1-3

TANPO1-5

ちなみに、これだけのタンポの状態ですと本体(管体)の汚れも相当な物です。こんな具合です。

TANPO1-6

これがクリーニング後です。

皆さん、きれいにしましょうね楽器を大切に。

担当KK