クレモナの思い出 2

2016 年 3 月 29 日

O

クレモナの街では、3班に分かれての工房見学、そして街の中心部の観光です。
ドゥオーモ広場で通訳を務めてくださっているのは、バイオリン博物館唯一の日本人スタッフ、安田恵美子さんです。

 

IMG_1981

3班に分かれたとはいえ、この人数でお邪魔してすいません、マエストロ。
クレモナを代表する製作家、シメオネ・モラッシーさんの工房です。
通訳してくださっているのは、現地で製作に励む日本人製作家の百瀬裕明さん。
そして写真左には、ホテルで我々の到着を出迎えてくれた製作家の菊田浩さんの姿も。

 

O

クレモナの新作バイオリンを世に広めた功労者、ジオ・バッタ・モラッシー氏の長男であり、現在はその工房を引き継いでクレモナの弦楽器製作界のリーダー的存在となったシメオネさん。
私たちに、バイオリンの製作過程を丁寧に教えて下さいました。

 

DSC_0879

これは、バスバー(力木)と言われる表板の裏側に接着する補強材。
ものの数分の間にある程度合わせてしまう技は、さすがです。

 

DSC_0869

同時進行で製作されている、スクロール部分。

 

DSC_0888

参加者が日本から持参した、シメオネさん製作のバイオリンを演奏して下さいました。

 

8 Gio Batta

ここで緊急事態発生!すでに伝説的製作家となったジオ・バッタ・モラッシー氏が突然工房に登場し、参加者のテンションはマックスに。
慌ててシャッターを切ったのでした。

 

O

80歳を超えてなおエネルギッシュに活躍する巨匠も、美女には弱いようです。

 

O

続いて訪れたのは、クレモナの国際弦楽器製作学校で長年教師としても活躍されている、アレッサンドロ・ヴォルティーニ氏の工房です。
製作学校時代、ヴォルティーニ先生にお世話になったという製作家の高橋明さんが通訳を務めてくださいました。

 

O

こちらの工房では、なんと製作体験もさせて下さいました。
裏板削りに没頭しているのは、参加者の一人で、宮地楽器講師の武石侑子先生。

 

11 Mariko e Voltini

参加者の一人が日本で愛用しているヴォルティーニ氏製作のバイオリンを取り出したところ、すぐに調整会が始まってしまいました。

 

11 Voltini

参加者が持参することで、生まれ故郷の街と工房に里帰りしたバイオリンたち。
心なしか、バイオリンもうれしそうですね。
製作者であるヴォルティーニさんも、日本のユーザーが訪ねてきてくれたことを大変喜んでいらっしゃいました。
左は、ヴォルティーニ氏のかつての弟子で、現在は国際コンクールに優勝するほどの実力者となった韓国出身のソンヒさん。
彼女がヴォルティーニさんの工房での修行時代に製作した作品も、今回の旅で里帰りを果たしました。
参加者の夢が叶った瞬間です。

 

O

ホテルにチェックインしたのも束の間、ホテルの地下室で本番に向けての合奏練習です。(夕食はお預けです)

 

O

長旅の疲れもありますが、現地でも演奏感覚を取り戻すために必死です。

 

O

練習のあとは、ようやく遅めの夕食です。
クレモナで味わう、本格的なイタリアの家庭料理です。

 

O

レストランの壁面にはさりげなくバイオリンが飾ってあったりして、バイオリンの街にやってきた実感が湧いてきます。
こうして、ミラノ観光、工房訪問と大忙しだったクレモナ初日の夜は更けていきます。

タグ: , , , , ,